いわしの ページ4
🤍
今日はダンスの練習の日。
岩本くんの振り付けはやっぱり踊ってて楽しいな、なんて思いながら練習していると。
深「そろそろ休憩しなーい？」
ふっかさんの休憩とりたいアピールが始まった。
おい早えーよ！とメンバーから野次が飛んでくるも、今日はみんなも少し疲れていそうな感じだった。
岩「ちょっと早い気もするけど…休憩にするか」
深「よっしゃ！」
岩本くんはふっかさんを笑いつつも、周りのメンバーを見て判断したのか休憩を取ることにしたらしい。
僕も集中していてちょっと疲れてたし、休憩しよーっと！
付近に置いたペットボトルを取って飲んだ後、めめが「今回のダンスの調子どう？」と聞いてきたので今回の振り付けについてしばらく話していた。
目「…てか、またやってるよ」
ラ「え？何の話？」
ほら、とめめが指差す方には端の方で踊るAちゃんの姿が。
Aちゃんは休憩中も踊り続ける事がしょっちゅうあり、たまに僕らも混ざって休憩中なのに結局練習しちゃう事もある。
Aちゃんは誰よりも努力家なんだ。
そんな彼女に惹かれ、僕らも一緒に頑張ろうと思えるのだ。
目「混ざりいく？」
ラ「うーん、行こうかな…って、あ」
目「あー、取られちゃったか」
今日も練習に混ざりに行こうと立ち上がったが、僕らよりも先に話しかけたメンバーが1人。
岩「ほんと練習熱心だなあ」
「あ、ひーだ」
岩「どっか不安？」
「Aメロの最後らへんが少しね」
岩「あー、そこは…」
岩本くんはAちゃんの隣に移動して、ミニダンスレッスンが始まった。
Aちゃんのダンス中に混ざって一緒に練習するメンバーは大体決まっていて僕か、めめか、岩本くんか、阿部ちゃんか、佐久間くんか、康二くんの6人だ。
後は各々自由に休憩時間を過ごしている。
取られちゃったとはいっても、普段は混ざりにいくところなんだけど…。
目「なんか…」
ラ「あ、多分めめとおんなじこと考えてるかも」
目「今日は2人で確認するか」
ラ「うん、そうだね」
今日の2人の雰囲気がどこか甘い感じだったから。
ダンスの事になると2人ともアツくなっちゃうんだ。
僕らはスマホを取って2人並んでダンスの練習を始めたのだった。
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