ミルクとコーヒー2

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目黒side



監督「15分休憩〜」


基礎練が終わってお茶を飲んでると近くの体育倉庫から誰か出てきた。


「あいつまじウケる笑」

「泣きそうでしたよね笑。でも体育祭の委員とかまじダルいからこれから全部あいつに任せるのもありっすね」

「それいいかもな！」


あの人達も体育祭の委員なんだ。そういえばラウ大丈夫かな？


それから休憩も終わって練習してたらあっという間に時間になった。


監督「片付け終わったら解散な！」


3年「目黒これ体育倉庫に直すの頼む！」


目黒「はい分かりました」


ボールを体育倉庫に直しに行くと人影が……


目黒「えっ……ラウ？」


ラウ「あっ……めめ」


なんでこいつこんな所に居るんだ？


目黒「何やってんの？」


ラウ「これチェックしてて……」


まだ半分くらいしかチェックされてないプリントが見えた。


目黒「えっ……1人で？」


ラウ「う、うん……」


いやこの量を1人でチェックってなかなかのいじめじゃね？


目黒「ちょっと待ってて！」


一旦倉庫を出て友達に先に帰っていいことを伝えてからもう一度倉庫へ向かった。


目黒「2人でやればすぐ終わるだろ」


ラウ「いやいやめめ疲れてるだろうしいいよ……」


目黒「疲れてないから。それにこんなの1人でやってたら夜になるよ」


ラウ「うん……めめごめんね」


目黒「全然大丈夫だから。さっさと終わらせて帰ろ」


なんとか2人で終わらせて倉庫を出れば外はもう日が暮れてた。


ラウ「めめ本当にごめんね」


目黒「謝らなくていいから。それより大丈夫か？」


なんかずっと泣きそうな表情が気になってた。


ラウ「うん大丈夫……」


この時ちゃんと思い出せば良かったんだよな……


体育倉庫から出てきたあの人達の会話を。


この日を境にラウから少しずつ笑顔が消えていったんだよな。

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