ミルクとコーヒー2

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ラウールside



めめと別れてから考えても僕の手にあるはちまきはどういう事なのだろう。


ラウ「交換しちゃった……」


まさか交換出来ると思ってなかったからひしひしと嬉しさが込み上げてくる。


「はちまき抱きしめて何やってるの？」


ラウ「うわっ！」


後ろから急に声掛けられたからびっくりしちゃって思わず叫んでしまった。


阿部「驚かせてごめん！でもそんなに驚く？」


ラウ「阿部ちゃんか……いやちょっと考え事してて……」


阿部「何か悩み事？」


ラウ「えっと……阿部ちゃんは信じてる？はちまき交換するとってやつ……」


阿部「あぁ〜クラスの女子が騒いでた。ふっかと交換したいんだとか。俺は信じてるよ。ラウはめめと交換したいの？」


ラウ「あのね……したいっていうか……しちゃったんだよね」


阿部「えっ……いつの間に付き合ったの!?」


ラウ「付き合ってない！友達として！」


阿部「友達として？めめがそう言ったの？」


ラウ「そうだよ。でもめめ人気あるのに僕なんかが貰っちゃっていいのかなって……やっぱり返した方がいいかな？」


阿部「めめがラウと交換したなら返さなくていいと思うよ」


ラウ「でもめめの好きな人に申し訳っていうか……」


阿部「めめの好きな人か……それならラウが気にする事ないから大丈夫！」


ラウ「何か阿部ちゃん知ってるの？」


なんだかやけにめめのこと分かってるような気がするんだけどな……。


阿部「俺は何にも知らないよ。俺そろそろ生徒会の仕事に行ってくるね！ラウも頑張って！」


とりあえず体育祭の仕事をきっちり終わらせよう。


そういえばクラス対抗リレーにもめめ出るって言ってたな。


応援しちゃおうかな……でも僕なんかが応援したら迷惑かな……


結局迷ったまま午後の部が始まった。

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