ミルクとコーヒー2

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ラウールside



最初は休めば良かったとか思ってたけどこんなに楽しい体育祭は初めてだった。


借り物競争に借り出されたり、友達とお弁当食べてわいわいしたり、大きな声で応援したり、それから……好きな人とはちまきの交換できたり。


今までの学生生活じゃ考えられない事だよね。


ラウ「楽しかった……」


目黒「ラウがそう思えたなら良かったよ」


ラウ「あっ…めめお疲れ様」


体育祭が終わって帰ろうと思ってたらめめから話し掛けられた。


目黒「おつかれ。さすがに疲れたな」


ラウ「めめいっぱい走ってたもんね」


目黒「足速いってだけで借り出されるのしんどいよな」


ラウ「速いの羨ましいよ！僕そんなに速くないもん」


目黒「まぁサッカーで生かせるからいいんだけどさ。それよりもう少ししたら夏休みじゃん！ラウ何かやりたい事ないの？」


ラウ「めめその前にテストあるよ笑」


目黒「げっ……それはまた後で考える！それよりもラウのやりたい事！何か無いの？」


突然そんな事言われてもな……夏休みなんて学校を理由なく休める位しか考えた事なかったな。


ラウ「……夏休みでもめめ達に会えるの？」


目黒「えっ？」


ラウ「だって夏休みなんて宿題して家のお手伝いしてあとダンスくらいしかやってなかったから……」


目黒「……夏休みは俺らと沢山思い出作ろう！とりあえず何かやりたい事ない？」


ラウ「う〜ん……プールとか？」


目黒「いいじゃん！あとは？」


ラウ「この間康二くんがキャンプとかも言ってたよね。それも楽しそう！」


目黒「The夏って感じだな」


本当は友達できたらやりたい事もうひとつあるんだけど……言ってもいいかな？


ラウ「あっ……あのねもう1個やりたい事あるんだけど……」


目黒「なんだよ。遠慮なく言っていいよ」


ラウ「お祭りに行ってみたい……だめかな？」


お祭りなんて陰キャが軽々しく行けるような場所じゃないし、そもそも1人で行く勇気もなかったから。小さい頃に家族で行った記憶しかない。

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