佐久間さんちは今日も幸せ6

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照「とりあえずピアス開けちゃおうぜ。そのために来てもらったんだし」


辰「なんか話そらそうとしてない？」


照「そらしてなんかねえよ。絶対に似合うから、ふっかが付けてるとこ見たいんだって。早く耳出して」


急かすように促されて渋々と頷くと、岩本の横に身体の向きを変えながら耳を晒した。


普段は長めの髪に隠れている場所だから、じっくり見られることには多少の羞恥と戸惑いがある。


サイドの髪を耳にかけると、岩本の長い腕が伸びてきて、いくつか空いたピアスホールにするりと触れてきた。










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照「へぇ、ふっかって耳の形も綺麗なんだな」


辰「あんまりマジマジ見るなよ。恥ずかしいだろ」


自分でもあまり見ないような場所を他人に凝視されるのは、正直かなり緊張する。
　

普段メイクさんに弄られてる時は特に意識しないのに、相手が岩本だと思うと必要以上に身体が硬くなってしまうのだ。


照「手は前から綺麗だと思ってたけど、耳も白くて女の人みたいだな〜」


辰「女の人って.........。それ褒めてんの？」


照「もちろん褒めてるよ。ほら、消毒するからジッとしてて」


辰「っ、ひゃ.......っ！」


油断していたら不意打ちのように耳朶を摘まれて、驚きのあまりビクリと肩が跳ね上がった。


素っ頓狂な声を上げる俺の反応が可笑しかったのか、岩本がクックっと笑いを噛み殺す気配がした。

3→←＊ピアス2（いわふか）

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