佐久間さんちは今日も幸せ4

＊お弁当TIME ページ20

〜2時間後〜


ラ「えんちょせんせ、いっしょにたべよー」


園長室に戻って仕事を再開していると、ラウールが小さなお弁当箱を持ってトテトテと入ってきた。


相「あれ、どうしたの。尚大と皇輝は？」


織「えんちょせんせ〜」


川「いっしょにたーべーよー」


ラウールの背中からひょこっと顔を出したのは、仲良し3人組の尚大と皇輝だった。


可愛らしい来客に顔を緩ませながら手招きをすると、ゾロゾロと部屋の中に入ってきた。


相「みんなひよこ組のお部屋から出てきちゃったの？」


ラ「うん！」


織「ラウがえんちょせんせとたべたいっていうから、きちゃった」


川「オリだって、あいばえんちょといっしょにたべたいっていってたじゃん！」


織「うっさい！」


相「ほらほら、ケンカしないの。しょうがないな〜、みんなこっちにおいで」


入口でキャンキャン言い合いをしている尚大と皇輝を宥めると、みんなを奥に呼び寄せた。


園長室にはお客さん用に小さなテーブルと4人掛けのソファが置いてあり、そこでお昼を食べることにした。









＊＊＊＊＊









相「はい、じゃあ両手を合わせていただきます！」


ラ・織・川「いただきまーす！！」


元気良く声を揃えると、同時にカパッとお弁当箱を開けた。


正面から覗き込むと、みんなカラフルな彩りの美味しそうなお弁当だ。


尚大はお握りをサッカーボールに見立てたもので、男の子が大好きな、ミートボールやウインナーも詰まってる。


皇輝はハムと野菜をたっぷり挟んだサンドイッチで、お店で買ったものみたいにオシャレで、見た目も楽しい。


最後にラウールのお弁当はどんなかな〜♪


..............って、えっ？！すごくない？


もしかしてコレ、阿部ちゃんが作ったの？

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