佐久間さんちは今日も幸せ4

＊運命の出会い ページ26

大「うぉー！さっすが大学の体育館！すげー広いなー」


舞台の上では何人ものスタッフが忙しなく動き回り、ライブの準備が着々と進められていた。


学生に混じって講師らしき大人もいて、和気あいあいとしている姿がいかにも学祭といった風景だ。


つい数年前の自分の学生時代を思い出して、何だか懐かしくなる。


大「うっわ、なついなー。昔はよく体育館とかでアクロの練習してたんだよな」


高校生の頃なんて、女子にキャーキャー言われたくて、わざと学校の廊下でバク転を跳んだりしたんだよな。


(まぁ、流石に大学ではやらなかったけど笑)


設営作業をしている人の邪魔にならないように隅の方に移動すると、軽く身体を解し始めた。









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大「ふぅ.....だいぶ身体も温まってきたかな〜」


額に軽く汗が浮かんできていい感じだ。


柔軟も済ませたし、軽くアクロの練習でもしようかな？


一応安全確認の為に周りをキョロキョロ見回してみると、ふと視線の先に1人のスタッフの姿が目に入った。


(わぁっ、すごく綺麗な子だなぁ......)


一見華奢に見えるけど、女性にしてはかなり背が高いみたいだから、男性なのかな？


作業する学生達の中でも一際スタイルの良さが目立っていて、遠目からでも顔が整っているのが分かった。

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