ルシエルブルー3《S.Watanabe》

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「ただいま」


向「Aちゃんおかえりぃ、今日はたこ焼きパーティやでっ」


宮「おかえり」




何も言わずにいつも通り迎えてくれた舘さんと康二くん。

この2人には助けてもらってばっかりだなぁ。

キッチンに並んでる2人に後ろから抱きついてみた。




「2人とも、だいすき」


向「おっ？なんやなんや、俺も大好きやで」


宮「嬉しいこと言ってくれるねぇ、今日はAちゃんのおかえりパーティーだよ」


「ほんとに？うわぁ、具材がたくさん…
だれ、梅干しとか買った人！」


向「うまそうやん！」


「うわ、これ全部選んだの？康二くん具材のセンスなさすぎ…」


宮「俺はやめとけって言ったんだけどねー」


向「舘さんもノリノリだったやろ！？」




渡「…何この騒がしさ」


向「あ！しょっぴーおかえりー！やっと4人揃ったなぁ」


宮「おかえりー、買ってきた？」


渡「マジで重たいから、疲れたぁーーーー！」




両手に持ってたのは大量のおさけとおつまみ。




「翔太…おかえり」


渡「…おう」




翔太が買ってきてくれたものを舘さんと一緒にしまっていると、舘さんがぽつりと話してくれた。



宮「…Aちゃんが無事にここに戻ってきてくれたから、みんなでご飯食べようって言い出したのは翔太だよ。
たこ焼きは康二が言ったんだけどね笑」


「えっ、翔太が…？」


宮「うん。今日はどうしても早く仕事は抜けられないから準備は任せたって言われたけどね、買い物して帰るって、見て。」



何も考えずに冷蔵庫にしまっていたものを見ると
私が好きなのばっかり。




宮「翔太なりにAちゃんのこと気にかけてるから、それだけは…知ってほしいなって。
Aちゃんがここに帰ってきてない間、俺も康二も大変だったんだよ笑」



ほら見て、とスマホを渡されて見ると、
翔太と舘さんと康二くんの3人のグループLINE。


あいつ帰ってきてる？
ご飯食べてんのか？
康二大学であいつのこと見た？
舘の店行ってない？


こんなんばっかりだった。



宮「あーあー、泣かないの！笑
俺が翔太に怒られるでしょ」


「だって…ｸﾞｽッ、こんなに心配してくれてるなんて思ってなかったから…っ」


宮「2人とも、すれ違いすぎてお互い分かってないんだよね、とりあえずいっぱい食べて飲んで、それから2人で話しなよ」


「そうします…ありがとう、舘さん」




やっぱり、舘さんはすごいな。

何でも分かってる。




向「2人ともはよ来てやー！」

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