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思い切ったことを言ったけど、
反応が怖くてうつむいていた。
おそるおそる目の前の翔太を見てみると
…とんでもなく顔が赤く染まってて。
「いや…なんか言ってよ」
こっちも恥ずかしくなっちゃって。
渡「いや、ちょ、まって…マジでさ…」
やっぱり困ってる。
言わなきゃよかった…。
「ご、ごめんっ、忘れて!?
あの、ほんとに、あの…蓮が、」
渡「…俺じゃないの?目黒なの?」
「えっ?あの、えーっと…」
渡「それが理由なら…めちゃくちゃ、嬉しい…と
思ってる…。」
と言いながらオムライスをかきこんでいる。
「あ、その、そういうことデス…。はい…。」
渡「…あのさ」
「は、はい!!」
ちょっとだけ無言の時間が続いて、翔太が口を開く。
渡「今日…ちょっと遅くなるけど、21時には帰るから…」
「…うん、」
渡「その…夜メシ…お願い」
「分かった!作って待ってるね」
渡「おう、よろしく。」
心開いてくれると、翔太はかなり分かりやすい。
子供か。ってくらい感情むき出し。笑
でも…正直な気持ち言ってよかった。
夜ご飯作ってほしい、って…んふふ
ニヤニヤしちゃう。
後片付けをしながら、ニヤニヤして、
夜のメニューを考えていると不意にうしろからの声。
渡「ひとりでニヤニヤすんな、だいぶ…きもいぞ」
「はあ?最低!夜ご飯もやしにしてやる」
渡「ごめんって、何でもいいけどもやしのほかにも…お願いします」
「はいはい、期待しててね」
渡「じゃ、行ってきます」
「いってらっしゃーい」
え?これ、私結構大胆な発言したよね?え?
一緒にいたいって、、は?私なんてこと言ったの…!
これじゃ告白してるようなもんじゃんか!!
こういう感じの後ってどうしてんの世の中?
恋愛ってどうやってやってたっけ?
翔太も嬉しいとは言ってたけど
別に俺も、とかは言ってなかったよね!?
何が正解なのーーー?
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時