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次の日。今日は舘さんが帰ってくる日。

…そういえばどこに行ってるんだろう?



と同時にスマホからの通知音。


舘さんおはよう、今日は少し観光してから帰るよ。
ふっかと照も一緒にご飯食べたいって言うから、夕方くらいには着くと思う。
ピザ頼んだから用意はいらないよ!



Aわかりましたー!
気をつけて帰ってきてください‪ ·͜·





渡「夕方かー。ピザいいね」


「わっ!びっくりした…覗かないでよ…!」



キッチンに立ってると、すぐうしろ、耳元から声がして
振り返ると翔太の顔が。

もう少し動いてたら唇が当たってしまいそうな距離で。



「はっ!ごめっ…」


渡「ああ、いや、俺も、ごめん…」



距離の近さに驚いて近くで沸かしていた鍋のお湯の存在を忘れてあわあわしちゃって。

手を引いて引き寄せてくれた翔太。

華奢な見た目とはあんまり想像つかない分厚い胸板で
私を受け止めて、何ともないような素振り。


渡「危ねーよ、火傷すんぞ…」


「ごめん…ありがと…」




朝から心臓がもたないって!
はあーっ、どうしよう、舘さん早く帰ってきて〜!


そういえば、着替えもせずにソファでくつろいでいる翔太。



「…ん?」


渡「ん?何?」


「あ、いや…仕事は?」


渡「休み」


「えっ!?2連休なんて今までなかったよね」


渡「あー、佐久間がたまには休んでいいって」


「佐久間さんって…この前来てた?」


渡「俺最近クリニックの方にしかいなくて、美容院の方は店長やってもらってんだよ
クリニックはもともと定休日だし。佐久間が今日の予約少ないから休んでいいって」


「あ…そうなんだ」


渡「あ、でもあとでクリニックの方に予約とかの確認で
ちょっとだけ行ってくるわ」


「私今日ちょっと大学に行かなきゃいけなくて…」


渡「あ、そうなの?送っていこうか?
俺その間に仕事してくるわ」


「え、いいの?やったー」


渡「…ハメられたわ」


「えー?そんな人聞き悪いこと言わないでよ」


渡「俺が送ってくって言うのを待ってたんだろ笑」


「行く途中新しくできたカフェ寄ろうよ!
コーヒーおごるよー」


渡「チョコケーキ追加でよろしくー」


「え?大学生にたかるの?オーナーさん」


渡「ほんっといい性格してるわ」





思いがけず2日間も一緒にいられることになって。


行きたかったカフェも誘うことに成功したし!

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時

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