Shall we Dance? (ページ11)

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俺のプライドが謝ることを妨げたとか、そんなことだったら今すぐにでも謝ってる。俺たちの変化が小晴を不安にさせたのは、最初にちゃんと説明しなかった俺たちの責任だから。小晴は16歳のときから俺たちと一緒にいる。兄妹のように育ってきたんだ。だからこそ兄の俺たちがしっかりしないとって。

渡「じゃあなんで？」
佐「俺さ、9人になってキャラを変えようって思ったとき、参考にしたのが小晴なんだよね」
佐「でもさ、いくら好きでも性格寄せるとか超きしょいじゃん？」
渡「きしょいな」
岩「ちょ、おまっ」
佐「にゃははっ、だからさ小晴との接し方むずくなっちゃって、自業自得なんだけど」

小晴は当時の俺と違って、底抜けに明るくて誰の懐にも入り込める、ストイックだけど他人にはフレキシブルに対応できる。そんな小晴が羨ましかった。憧れていたんだ。

佐「俺だってやり直せるならやり直したいよ」
「「…」」
渡「まあまあ！飲んで忘れようぜ！」
佐「運転手だから飲めねーし！そもそもお前が投げ掛けたんだろ！？」
「「はははっ」」
渡「ひーっ面白っ」
岩「お腹痛い…ふはっ」
佐「なんだよお…」

変なツボにはまった酔っ払い2人を他所目に、もう一度小晴のことを考える。今更もう無理だって、心の中の自分が言っている。ああ、結局俺は昔のままだ。