ステージ4 ページ10
side佐久間
岩「あ、佐久間来た」
佐「うっすーーー」
岩「車ありがとう」
渡「お邪魔しまーす」
今日はこの3人でご飯に行く日。翔太の案内で焼鳥屋に愛車を走らせる。
岩「んじゃ」
「「かんぱーい」」
俺は運転手だからソフトドリンク、2人は生ビールをそれぞれ頼んで、3人分のグラスと大量の焼鳥が机を埋め尽くす。
会話の内容は9割が仕事の話、この前のドラマ撮影とか、共演した人の話とか。あとはメンバーと出掛けた話とか。
佐「2人とも主演だもんねー忙しそうだわ」
岩「佐久間も映画っしょ？」
佐「俺はもうかなり前に終わってるし。雑誌の撮影は多いけど」
渡「この前めめがお前の表紙のやつくれたわ」
佐「あー、ふはっ、あれね。いやーあいつ俺のこと大好きだからなーーー」
今更この面子で話すことなんて尽きてるって、毎回思うのに実際会話が尽きたことはない。これはSnow Man七不思議の1つに入れてもいい。
ひとしきり会話が盛り上がって、盛り上がりすぎて3人とも一旦冷静になったとき、翔太が爆弾を投げた。
渡「佐久間って小晴のこと嫌いなの？」
佐「は？んなわけ」
渡「あっそう、いっつも冷たいから」
佐「いや、寧ろ俺が嫌われてるし」
そう、俺は小晴に嫌われてるんだ。最初に小晴に距離を取られたときの彼女の顔は、今でも鮮明に思い出せる。
岩「でもお互いに冷たくない？小晴、振り入れのとき佐久間に対してだけ言い方がきついもん」
渡「それは俺も思ってた。けど大概佐久間も小晴に対して言い方冷たいし」
岩「でもさ、6人のときって佐久間が1番小晴と仲良かったよね？」
佐「…んー…俺は仲直りしたいんだけどなあ」
そう、6人時代は俺と小晴はほとんど毎日会って、ご飯行って、踊っていた。性格は似ていなかったけれど、だからこそずっと一緒にいても飽きなかったんだ。
岩「でも、翔太も当時の嫌われ度で言ったら佐久間と変わんなかったよね？」
渡「俺は一瞬で謝ったからね。小晴に見捨てられたら俺のダンス壊滅的に終わるし」
渡「でも佐久間はダンス上手かったじゃん。しかも俺ら歳上だし、だから謝りにくかったんじゃないの？プライドとかで」
佐「いや…違う」
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作者名：不明 | 作成日時：2024年1月13日 23時
